攻守のバランスという点から見たサイド攻撃の問題は、攻撃の幅を拡げるために両サイドが開きすぎると中央がルーズになり、ボールを奪われた時にディフェンスが足りなくなるという点にあります。それはサイドにボールが渡る前の段階にも、またサイドからクロスが入った後にもあてはまります。ただし中盤の選手がサイド攻撃を行う場合や、4バックのサイドバックがオーバーラップする場合など、状況によって考え方は多少違ってきます。しかし、基本的な考え方は同じです。
両サイドがボールを受けようと大きく開いて、さらに前線で2〜3人が待っている状況でボールが奪われると、サイドへのボールの出し手を含めた5〜6人が取り残され、4〜5人のフィールドプレーヤーでディフェンスをしなければならなくなります。
そこで、ボールがどちらかのサイドに寄っている時、ボールと同じサイドの選手はライン近くまで開いても、逆サイドの選手は中へ絞り込むようにします。ボールキープに自信がなければ、ボールがライン近くまで寄っている時は逆サイドの選手は中央近くまで絞り込んでおいたほうが無難です。もしサイドチェンジを行うにしても、その時点から外へ開くことで充分に対応できます。
ボールが中央にあるときは、両サイドとも少しずつ中へ絞り込みます。要するにフォーメーション全体の幅がコートの6割〜7割程度になるように絞り込んで、前後だけでなく左右もコンパクトなフォーメーションを保つことでカウンターのリスクを減らします。しかし攻撃の幅をもたせるためにはサイドの選手がなるべく大きく開きたいところです。どちらかのサイドが開いた時は反対サイドは開かないようにする等の取り決めを作るのも一つの方法ですが、両サイドがうまく連携できないことも充分考えられます。通常はボールの動きに応じて開くべきタイミングがわかることが多いですが、左右同時に開いてしまい、その時にボールを奪われてしまうということもあります。
