わかりやすく例えると、一般的な歩行方法が一枚の回転する板(テレビ回転台のような)に乗って体を左右に回転させる運動であるのに対し、ナンバでは二枚の回転する板に左右の足を別々に乗せて体を左右に回転させる運動と言えます。一枚の板に乗って体を回転させるためには腕を大きく振って腰をひねらなければなりませんが、二枚の板に左右の足を別々に乗せたときは股関節のひねりだけで体を回転させることができ、腕の振りは必要ありません。これが2軸動作と言われる所以です。
ナンバで走るときには下肢の運動が歩行時よりも大きくなりストライドも大きくなるため体幹部分に歩行時よりも大きく逆向きの回転が生じます。もし体幹部分が下肢と逆向きに回転することでバランス過剰になるときはさらに腕でバランスを補正します。腕でバランスを補正することでピッチをあげることができます。腕でのバランス補正は当然体幹と逆方向になるため、結果的に足と腕が同方向に振れることになります。それが従来言われている手と足が同じ方向になるという言葉の真意です。
ナンバでは普通の歩き方に比べてストライドは小さくなりますが、それを差し引いても余りあるほどに下肢の動きが軽くなり、ピッチも上げることができます。例えて言うなら自転車のギヤを下げたようなイメージです。自転車ではギヤを上げても少ない摩擦で車輪が回って行ってくれるために速く走ることができますが、人間には車輪がないのでストライドが大きくてもエネルギーが失われてしまうのです。つまり空気の抜けたタイヤがついているのと同じことです。
