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Soccer Review

フォワード

フォワードにボールを預ければどんな形からでも点をとってくれるというのは理想的ですが、非常に難しい注文です。確かに得点能力の高いフォワードに対してはマークも厳しくなり、敵のディフェンスラインを下げる効果をもたらすなど、攻撃のみならず試合全体の流れに影響を与えますが、得点だけの議論になってしまうとフォワードの仕事がわかりにくくなってしまいます。ここで少しフォワードの仕事について考えてみます。

フォワードは最前線で厳しいマークを背負いながら後ろから来るボールを処理しなければなりません。この一連の動作の中には後ろから来るボールを受けてコントロールするという作業と、そのボールを奪われずに処理するという作業の二つが含まれます。そのうちの前半の作業だけでもきっちりこなすことが困難な上に、さらにそれをゴールに入れるというのは非常に困難なことです。また、ゴールまで持っていくためには前半の作業についても、より質の高いプレーが求められます。

そのためフォワードに最も必要なのは、得点することよりも前半の部分を確実に、かつなるべくそのチャンスを増やすことです。前線でキープして正確なパスが出せるような選手は危険な存在となります。フォワードが前線でキープすることで全体を押し上げることができ、攻撃に手数をかけることができます。また、多少雑なパスでもフォワードが拾ってキープしてくれると非常に助かります。しかし、実際にはフォワードにまでボールが渡るのは90分の間でも数えるほどで、その少ないチャンスを確実に生かさなくてはなりません。それは根気のいる作業です。

マークをはずすための工夫や、マークを背負いながらうまくボールを処理するための工夫が必要なのはフォワードに限ったことではありませんが、特にフォワードは厳しいマークを受けるため、その技術には特殊性を帯びてきます。厳しいマークがつく反面、フォワードがボールを奪われることは(奪われ方にもよりますが)後方で奪われるのに比べてリスクは少ないと言えるため、ボールを受けるために充分にフリーになる必要はありません。フォワードへの出し手もそのことをふまえて、フリーになるのを待ってボールを出す必要はありません。

フォワードのボールの受け方としては、自分の周囲のわずかなスペースを利用して受けるか、ディフェンスの裏などの大きなスペースへ走り込んで受けるかの二つに大きく分けられます。足元のプレーが得意な選手は前者のプレーを好み、スピードのある選手は後者のプレーを好みます。そのような異なるタイプのフォワードがコンビを組んだほうが攻撃の幅がひろがります。1994年ワールドカップでのブラジル代表のロマーリオとベベットのコンビはその典型です。いずれのプレースタイルでもマークが完全に外れるのを期待することはできないので、マークを背負いながらプレーすることがフォワードには必要です。

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