攻撃とは単純に言えばドリブルやパスでボールを後ろから前に向かってゴールまで運んで行くことです。この時一方的にゴールへ向かってボールを運ぼうとすると攻撃に厚みも幅もなくなって攻撃が単純なものになり、逆に攻撃を難しくしてしまいます。最終的にゴールへ入れればよいので、途中の過程では後ろへ下がっても横へ向かってもかまいません。むしろその方がゴールへ一直線にボールを運ぼうとするよりも相手のディフェンスにとってはボールがどこへ向かうのか読みにくくなり、守りにくくなります。
前にいるパスの受け手が後ろからボールをもらい、さらにボールを前へ送るためには180度反転して前を向くか、あるいは最初から前を向いたままボールをもらわなければなりません。しかし敵のマークを受けながらそういうプレーをするのは困難です。最前線であれば少ない人数で突破しなければならない場合もあり、またそこからボールを奪われても大きなリスクにはならないため、後ろからボールを受けてそのまま一人で持って行くこともありますが、ディフェンダーから中盤にかけてはリスクを避け、確実につないで行くための工夫が必要です。
そのためには一つはサイドから攻め上がる事です。サイドに張り付きながら後ろから来たボールを処理するのは中央よりも楽に行うことが出来ます。中央では360度の視界に注意を払わなければならないのに対し、サイドではほとんど180度の視界だけ注意していればよいからです。しかし、ディフェンス側にとってもサイドからの攻撃は縦または中へしか行くことがないので守りやすいと言うことが出来ます。そのため、敵のディフェンスが集中して攻めるのが困難になった時にはサイドチェンジを行います。(赤矢印)サイドチェンジを行って広く展開することで敵のコンパクトな陣形を崩す効果も狙うことができます。それにより中央のスペースがあけば中央から突破することも可能になって来ます。
中央から攻める場合、マークが厳しく狭いゾーンでボールを受けなければならない時は、ボールを受けた選手がすぐ後ろにいる味方にボールを落とし、それをもらった選手が前への展開をはかるという方法がよくとられます。(青矢印)一人で振り向いて展開をはかるよりも楽に攻め上がることができるようになります。ただしこの方法をとるためには常にお互いの位置を確認しておくことが必要です。
